胸騒ぎ

ソファで横になりテレビを見ている。
だんだんまぶたが重くなり
眠りの世界へ。


ドッ ドッ ドッ


ハッと目を覚ます。
胸騒ぎがする。
何かがおかしい。
胸騒ぎ・・・胸・・・


胸の上で何かがうごめいている!
体が固まってしまう。
恐る恐る首だけ動かして、自分の胸をのぞき見る。
わらわらと動き回っているのは
小人?
ちいっさい人間が
カジュアルな服装の男女が
パーティをしている!
テーブルがある。
いすがある。
皿の上には食べ物が
グラスに飲み物もある。
どこからともなく流れてくるノリのいいミュージック。
陽気に踊る小人たち。


小人のひとりと目があった。
その小人がなにごとか叫ぶと
小人たちはいっせいに逃げ出した。
ある者は積み重ねた皿を持ち
ある者はグラスをかかえこみ
ある者はテーブルを引っ張り
ちりぢりになって逃げていく。
いつの間にかBGMのテンポが速くなっている。
やがて小人の姿は見えなくなり、テレビの音が聞こえだした。


ふー。
一安心して、自分の胸に手をやる。
小人は確かにさっきまでそこにいた。
わたしがもっと巨乳だったら、どうなってたんだろう
と思うと、複雑な気分なのだった。



次は、巨乳の上でスキーを楽しむ小人たちの話です(嘘)。