宗教

宗教という言葉が嫌いだ。
というのも、宗教という概念がわからないからだ。
うかつに宗教という言葉を使えない。


何を持って宗教というのか。
日本人は無宗教なのか?
仏教は宗教なのか?
哲学と宗教は違うの?
スピリチュアルと宗教は違うの?
奇跡?信仰?崇拝?
教祖様をあがめるって何?
キリスト教の家に生まれたらキリスト教徒?
理論と実践?
習慣と宗教?
宗教と民族?


私はかつて、学校で歴史をならった影響か

宗教=政治の道具
宗教=親から子へ伝わって止められないもの

という形で宗教を理解していた。
なので、無きゃ無いで問題ないんだろうくらいに思っていた。
しかし、最近新しい考えが浮かんできた。
それはこういうものだ。

愛やお金が人を幸せにするように
宗教も人を幸せにする。

そういえば
「信じるものは救われる」なんて言葉もある。
まさしく、信じたものだけが幸せになれるのだ。
逆に、他人のことなんかどうでもいいともいえる。
自分が幸せになることが目的なのだ。
(その手段として、他人のことを考えることはあるだろう)
私はこれは大事なことだと思う。


人を幸せにすることはできても
人に幸せを与えることはできない。
幸せは自分の中にある。
脳味噌の中のどこかにあるスイッチを押せば
幸福を感じるのだ。
もし、どうしても幸せになりたいのなら
そのスイッチを探せばいい。
山にこもって修行してみればいい。
瞑想をして、自分の内面を見つめればいい。
そうして、悟りを開いたのがブッダなんだと思う。
悟りを開くとは、自分の心の中にある幸福の箱を開けることなんじゃないか。
しかし、その箱のありかを人に伝えることは不可能だ。
伝えられるとしたら、その箱を見つけるに至るまでの過程だ。
その人が生きてきた中での体験や、考えたことの内容だ。
ブッダはインドの人だから、その過程にはインドの哲学や宗教があっただろう。
ところで、キリストもまた同じものを伝えようとしたんじゃないか。
しかしキリストの場合、その過程にユダヤ教があった。