森博嗣
久しぶりに読書した。ミステリー。殺人事件。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/03/12
- メディア: 文庫
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それほどおもしろくないという感想だった。
自分の中にあった、森博嗣はおもしろいに違いないという期待が
大きすぎたのかもしれない。
しかし、まだ諦めきれなかった。森博嗣はおもしろくなきゃいけないのだ。
表紙裏の作者紹介によると、「すべてがFになる」で衝撃デビューとある。
これは読んでみなければならない。
衝撃デビューを果たした作品を読んでもぴんと来なかったら
森博嗣は自分には合わない、という結論を下せるとの考えだった。
早速買ってきて読んだ。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/11
- メディア: 文庫
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初めの内はいまいち乗り切れない。ハイテク装置が空想っぽいからか。
舞台となる研究所がSFに出てくる宇宙船みたい。
でも最終的には、おもしろかった。
おもしろいとは、もっと読みたいということだ。
冷静に考えると前に読んだ「冷たい密室と博士たち」も本当はおもしろかったのだ。
おもしろかったからこそ、もう一冊読みたくなったのだ。
変な先入観を持って読んだから、戸惑いを感じていただけだったのである。
巻末の解説によると、「冷たい密室と博士たち」は森博嗣が初めて書いた小説作品で
「すべてがFになる」は同じ主人公によるシリーズの四作目として書かれたものらしい。
実際には「すべてが〜」でデビューし、第二弾として「冷たい〜」を出版することになった。
最終的にシリーズは全十作で完結したという。
解説には更に、シリーズ最終作に至ったとき、あなたは作者の策略に驚愕するだろう、とか書かれていて
「すべてがFになる」を読み終えた直後で興奮状態にあった私は(私は解説は後で読むタイプです)
「よし、シリーズ全部読もう!」との決意を固めていた。
そういえば「冷たい密室と博士たち」を読んだ後、私は無性にコーラが飲みたくなって
何年かぶりにわざわざコーラを飲んだのだった。
その理由は、主人公がしょっちゅうコーラを飲んでいるのを見たからだ。
自分でも気づかないうちに、思いのほか作品の世界に没入していたらしい。