死の確率

明日も自分が生きている確率は何パーセントだ?
全ての「死」の内で、突然訪れる死が占める割合は?
突然でない死って?
じわじわ死ぬ。
今か今かと・・・死のふちを・・・さまよい・・・?
死へ向かうことは可能か?
死を経験した者はこの世にはいない。
死へ向かう経験をした者もいない。
死と隣り合う経験をした者はいる。
死を確信しながら・・・死は訪れなかった。
死ぬ!と思っても死なない。
じゃあ、いつ死ぬ?
死は平等に訪れる。


そういえば、思い出した。
昔「俺は死なない」と確信したことがあった。
この世にいるうちは死を経験できないという理屈から、この世にいるうちは「死なない」という見方が出来る。
どんなに窮地にあっても「死ぬ」と考える必要は無い。
お前が何を考えようが、いつ死ぬかは誰にも分からない。
だから「俺は死なない」と考えることに決めた。
「死を恐れる」には二つの意味がある。
一つは臆病であるという意味。死にたくないという意味。
もう一つは死そのものが恐いという意味。
私は「俺は死なない」と決めることで、後者の恐れを理屈で封じ込めたのだ。
生きているうちは、「死なない」と信じる権利がある。